GWも明け、サッカーにいい季節になってきた。
5月末には大きな練習試合(TRM)が組まれた。
これは東京多摩地域から強豪少年団16チームを集めて、某大学の天然芝のグラウンドで行われる。
表彰もしっかりあって、規模は公式戦に劣らぬものだ。
その前の週には、同じ市内で昨年の大会で戦ったチームとTRMが組まれた。
2年生の実力を測るのに、とてもよい機会なのである。
そんな中、Sコーチから突然連絡が来た。
-ご相談があります-
-今まで(出場)メンバーやGKは交替でやらせていましたが、今後は「勝ちに行かなければならない」試合もあると思うんです-
-そういう試合でGKが出来るの、誰だと思います? 自分は「A(息子)」しかいないと思うんです、安心して任せられるのは-
-Mコーチ(僕)の意向はいかがでしょうか-
僕が息子をバリバリのストライカーに育てようとしているのを、Sコーチは知っている。
だから、常にメンバーはSコーチが決めているが、僕へ配慮してくれたのだろう。
僕の回答は至ってシンプルである。
「はい、愚息しかいません」 なのであった。
うちのチームにはまだ専門GKはいない。
先日の強豪「S町小SC」との試合でも、GK未経験のYが入り、0-4で敗れている。
やはり「経験値」が必要ではあると思う。
そんな中息子は、練習でも公式戦でもGKをこなしてきている。
ライバルR君とのシュート練習でもバシバシ止められるのは息子くらいだろう。
なので太鼓判を押したのだが、それを聞いた妻は怪訝な様子だ。
「A、嫌がるんじゃないの?」
たしかに、それはある。
実際GKを命じられて嫌がることはある。
GKをしていても「出番」がないとつまらなそうだ。
そして、「イギータ」ばりに攻めてしまい、ゴールを奪うのである。
また息子は、相手が強いほどゴールへの意欲が高まるタイプであり、
例えばもう一度S町と当たれば、素直にGKをするとは思えない。
が、「勝ちに行く」という意味では、息子がGKをしたほうがいい。
例えば、前半はGKをやらせて無失点で抑え、後半にFWに入るのはベストだと思われる。
ゴールへの執着心が高まったところで、相手に疲れがある状況。
恐らく一番よい状況になるだろう。
要は、息子が意欲的にGKに臨むようにすればよいのだ。
その方法は、実は簡単だと思われる。
「新しいGKグローブを買い与える」
これだけだ(笑)
以前、初めてGKグローブを買ってやった時、
息子は嬉しくて嬉しくて、つけたまま寝てしまったほどだ。
いや、いかんいかん。
物で釣ってはイカン!
何かモチベーションを与える方法を考えよう。
だがまあ、楽しみではある。
きっと、攻撃的なGKになるだろう。
Sコーチにはそんな話をして、
-ノイアーみたいっすね-
と言われたので、
「いや、イギータまでなりますよ」 と言っておいた。
だってこの前DVD見た後、「スコーピオン」練習してたし(笑)
。