テレビで観戦中に、ふと息子が言いだした。
 
「パパ、おれサッカーせんしゅになれるとおもう?」
 
 
 
 
 
急に言いだしたのだが、別に気にもせずに、なれるだろ、と答えたのだが、
 
「なれないとおもうんだ。」 と言う。
 
なぜそう思うのか、と聞くと、
 
「だって、R(クラブの仲間)にも かてないんだよ。」 と言う。
 
 
 
 
 
妻の話も合わせて詳しく聞くと、
R君はこの夏休みも、サッカー漬けの毎日らしい。
複数のクラブとスクールを掛け持ちしていて、昨日のクラブ活動にも、別のクラブの合宿で参加しなかったのだという。
 
 
 
 
 
我が家と言えば、
 
妻もパートに出ているので、息子は学童へと通わせている。
夕方に帰ってきて、近所の公園でサッカーを楽しんだりはするが、
普段の練習は、平日の夕方一時間と、土日の地域のクラブの2時間だけである。
 
最近は、私の休みには家族で出かけていたので、
個人練習もしていない。
幼いながらも、たまに会うR君の練習の話や実際のプレーの変化を見て、
差が広がるのを心配しているようである。
 
子供ながらに競争心とか、置いていかれないようにという焦りだとか、
自分もあったなあと、ほほえましくもある。
 
 
 
 
そういう意味で焦るのは悪いことではないけれども、
「敵わない」と諦めてしまったら、由々しき事態ではある。
 
また、家の事情で十分な練習をさせてあげられないことが原因なら、
それは申し訳ないことだなと、親も焦る。
 
あまり他人と比較しても仕方のないことではあるが、
せっかくの夏休み、思い切りサッカーをさせてあげたいなとも思う。
 
 
 
 
「一人で練習してくれればいいのにねえ」 と妻がぼやく。
 
息子は、一人でする練習は嫌いのようだ。
いつも誰かを誘ってゆく、友達がいないと、練習に行かない。
 
何か、一人でする練習を見つけてあげられれば、と思う。
 
 
 
イメージ 1