僕が生まれる少し前、日本ではオイルショックがあった。
中東産の原油が70%以上値上がりしガソリン価格が跳ね上がる一方、巷ではトイレットペーパーが無くなるという噂が流れ、主婦たちは買い貯めに走ったという。トイレットペーパーは三倍以上の値段でも売れ、問屋にも在庫が無くなった。
ところがトイレットペーパーの生産は変わらず供給は安定して続き、儲かったのは問屋だけだったというオチがついた。


10年ほど前には納豆がブームとなり、陳列棚から一斉に消えた。
これは健康食品をテーマにしたテレビ番組のせいで、後日根拠に乏しい内容だったということで番組自体が潰れるという結果になったが、当時毎日納豆を食べていた僕には急に買えなくなり大きな問題だった。

「ふざけんな、〇のもんた!」

などと番組MCに怒りを感じてしまった。






2020年、今年もある商品の買いだめが著しい。
それはマスクである。






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東京西部のホームセンターでこの日最も賑わっていたのがマスクコーナー。
店員が補充する横から売れてゆく。
けっこう割高な金額だとは思うけど。

また日本人は律儀だなと思うのは、一家族五箱まで をちゃんと守っている。
美徳だなあ、
アメリカ人らしい男性はカートいっぱいに積んでレジで止められていた。







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気づいたのだが、マスクを買う人のほとんどは、マスクをしている人。
意識高い、ということだろうか。

春先には落ち着いて、あの騒ぎは何だったんだろうね、というようなことになりそうな気がする。
が、マスクなら来年も使えるからいいか。

それに新型インフルなどの時も、こういう率先して防疫措置をされる方が拡大を防いでいたようにも思うし、それならむしろ買いだめいいことではあるかな。